コラム

里のおはなし

発見!たたらの里 by Dr.Eggs コラム始まります

島根のこだわりの卵のこと、文化のことなどを島根県立大学短期大学部准教授でもあるDustin John Kidd(ダスティン  ジョン  キッド)さんにコラムを書いていただくことになりました!

今回は、まずキッドさんの紹介を掲載していきます。

 

 

キッドさんはどんな人??

 

【プロフィール】

Dustin John Kidd(ダスティン  ジョン  キッド)  44歳

アメリカ合衆国アイダホ州生まれ

島根県立大学短期大学部准教授

趣味 映画、音楽、読書、旅行、神社仏閣など

松江市の英語版案内パンフレットの編集、古事紀編纂1300年の島根県の事業の一環として英語ホームページ作成、また縁結び観光協会の英語パンフレットの作成など、松江市、出雲地方や島根県の海外発信に携わる。

なぜ日本へ(島根へ)いらっしゃったのか教えてください。

まず日本に来たきっかけは留学生の友人だ。高校で一人、大学で同じ寮に住んでいた一人。小さいころから外国語や外国に興味はあったが、その二人のおかげで日本に焦点を絞った。特に大学の時の友人に将来の悩みを聞いてもらっていた時に、軽く「日本語を学んでみたら?」とすすめられ、その軽い一言が自分の人生を大きく変えた。大学で日本語を学び始め、先生の言語へ対する情熱に共鳴し、日本語を専攻として学ぶと決めた。しかし、その大学では日本語の授業が少なく、副専攻を取るか、日本に留学に行くかしか卒業できる方法がなかった。

副専攻を取るより、本場日本への留学に行くことが学べると思ったので、日本に行くことにした。しかし、姉妹校関係の大学が日本に四つもあった。どこに行くべきか。まず、最初から群馬女子大学は無理だった。(まあ、当然だわなぁ。)残る選択は拓殖大学の池袋キャンパス、京都外国語大学、そして島根大学。拓殖大学は半年だけ、そして池袋…都会向きじゃない私は東京で生きていけない自信があった。あとは京都か、島根か。
以前にドイツで一か月のホームステイを経験した私は、英語が使いやすい環境にいると英語ばかりになることが分かった。勝手なイメージだったが、聞いたことがあった京都は国際都市で、英語がいろいろな場所で通じそうだった。それに甘えてしまう。逆に島根という場所は聞いたことがなかった。ほとんど情報がなかったので、イメージもなかった。ただこれだけは思った。
「英語に頼れそうにない」とね。
つまり、必死になって日本語を使わないといけない環境に自分を置きたいので、島根が最適ではないかと。そして1998年の10月に一年間の交換留学に来たのが、日本での生活の始まりとなった。

 

島根のどういうところが好きですか?

小さいころから神話が大好きだ。地元の図書館で神話の本を読み漁っていた。ギリシャ神話の舞台となっているところにはいつか行ってみたいと思っていた。しかし、それができないまま、日本へ留学に来た。来てみると10月。いきなり最初の授業で、先生が全員に「10月の古い呼び方は?」と質問して、まったくわけがわからなかった。ほかの留学生が「神無月」と答えると、「では、島根ではどんな呼び方か知っているか?」とさらに追い打ちをかけられた気分。「まさか島根独自の呼び方が1月から12月まであるのか⁉」と不安と後悔の気持ちに満ちていた。そこで「神在月」の話になって、島根に全国の神々が集まってくることを知った。(6割ぐらいしか理解していなかったが、なんだかすごいところに来たのがわかった。)

そこから神話の舞台とされる場所が身近にあるとわかり、子供のころに戻った気分になった。それが島根の気に入ったところの一つだ。
ほかにも、自分の国よりも何倍も古い歴史がある場所があっちこっちにあったり、歴史上の謎が残る場所もたくさんあったり、あと海が近かったりしているところが好きだね。アメリカ的に太平洋に近いところに生まれ育っているが、実際海に行くには少なくても片道6時間もかかる場所だった。すぐに海に行けるのはすごく魅力に感じる。

 

好きな卵料理は?

エッグベネディクトが一番好き。ハムとエッグをイングリッシュマフィンの上に乗せて、その上に卵・バター・レモン汁で作るオランデーズ・ソースが絶品!オムレツも好きで、最近はあまり作らなくなったが、割と得意料理だ。温泉卵も好き。あと、オムライスかな。(アメリカで食べたことがなかったから最初はちょっと不思議だったが、おいしいよね。)

 

キッドさんより

今年の夏で私は45歳になる。ほぼ同じタイミングで、日本での生活が丸23年になる。つまり、2022年の夏には、私のアメリカ滞在期間と日本滞在期間の長さが逆転する。感慨深いことである。元々は一年間の留学のあと、学校のALT(英語指導助手)を三年間働いてから帰国するだろうなと思っていた。当時、ALTは長くて3年しか日本にいることができなかったからだ。

時々考えるよ、2003年の夏にアメリカに帰っていたら人生がどうなったかを。今どこで何をしているか。日本や日本語とかかわっているか。親にすぐに会えないのは時々つらいけど、後悔はしていない。23年いても、まだまだ日本は面白い。島根が面白い。島根県立大学短期大学部の仕事が面白くて大好きだ。(そりゃ大変な時もあるが、楽しくて仕方がない。)
またこうやって地域とかかわりながら、日米比較や英語に関する紹介をして行ける機会をいただいたのも、非常にうれしく思っている。これから私が書く記事を気軽に読んでみてね!

 


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